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金城一紀 「映画篇」

2007.11.25

映画篇 感想3 そしてまとめ



金城さんの「映画篇」の感想、最後です。

5篇ある物語。
1.太陽がいっぱい
2.ドラゴン怒りの鉄建
3.恋のためらい/フランキーとジョニー もしくは トゥルー・ロマンス
4.ペイルライダー
5.愛の泉

今回は、最後の5篇の感想。

5.愛の泉

8月31日、ローマの休日。
その物語を繋いだ理由がここにある。

この作品集の中でも、一番長い物語。
おじいちゃんの一周忌。
おばあちゃんが弱っている。

その孫たち5人で企む。

鬼婆の律子。
心優しいリカ。
長年のライバルかおる。
やんちゃなで少しおつむのゆるいケン坊。
そして、プロデューサーの僕

大学生の僕は、おばあちゃんの願いを叶えるべく奔走して。
大学教授の浜石教授。
その研究室にいる司さん。

この物語に登場するひとりひとりが、今にも動き出しそうなほど親しみやすくて。

何より。
この物語の語りべの僕は、とてもユニークな発想をしている。
会話のテンポ、物語のリズム、表現の面白さ、発想の機転のよさ。
もちろん、金城が仕組んだ物語なんだけど。
いい感じ。

繋がる物語は、この最後の作品に繋がっていた。

おばあちゃんの思い出。
孫たちの優しさ。
映画を見せる側の喜び。
映画を見に来る者たちの喜び。


そして、まとめ。
金城さんのこの作品。
対話篇に繋がるやさしい物語でした。
他のGOとか、フライ、ダディ、フライとかの、少し力強い作品があるかと思ったら。
こういうのもまた。

もう何度も書いてるんだけど、別に何気ない日常を書いているわけでもないのに。
そんな気がする作品。
この物語たちが、ひとつひとつ繋がっていて。
みんな、導かれるように「ローマの休日」に向かっていく。
最後は、その理由が明らかになる。

ひとつひとつは、全然別の物語で。
街で繰り広げられるエピソードを、少しずつ切り取った感じなんだけど。
そう、珠玉の物語。

しゅぎょく 【珠玉】<
 (1)真珠と宝石。
 (2)美しいもの、すぐれたもの、尊いもののたとえ。特に芸術作品にいうことが多い。
  「―の短編」「―の小品」
    大辞林 第二版 (三省堂)

そして、また別の作品の感想なぞ。

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2007.11.18

映画篇 感想2



金城さんの「映画篇」の感想、続きいきます。

5篇ある物語。
1.太陽がいっぱい
2.ドラゴン怒りの鉄建
3.恋のためらい/フランキーとジョニー もしくは トゥルー・ロマンス
4.ペイルライダー
5.愛の泉

今回は、3,4篇の感想。

3.恋のためらい/フランキーとジョニー もしくは トゥルー・ロマンス

隣の席に座っている石岡が、どうでもよさそうな感じのだるい声で訊いた。
「ねぇ、一番好きな映画ってなんなの?」

そして、8月31日、急に電話があって一緒に映画を見て。
見た映画は「ローマの休日」

そんな石岡の父親が弁護士をしていて、保釈金を強奪する計画。
少しとっぴなアイディアだけど、主人公の僕は一緒に強奪することにして。

そして、計画は実行され、その理由が明らかになり。
僕はいろいろな逃げ道を作っていて。

今回は、「ローマの休日」は入り口で使われていて。
石岡と僕の出会いをプロデュースする。
そして、繋がっていく。

あぁ、ちなみに石岡は女性、僕は男性。
そして、二人は高校生。

4.ペイルライダー

8月31日。
夏休みの最後の日。
主人公のユウは小学生。
友達と始めた、映画の感想。
50本の映画を見る。

そして、出てくるビデオショップ。
そして、繋がる。

最後の映画を借りて、変える途中。
同じクラスの少年に絡まれて。
絡んできた幹島君は、有名な暴力団の幹部の息子という噂で。

そこにやってきた黒いライダー。
その黒いライダーは、真ん丸のえびす顔、紙がパンチパーマの中年のおばちゃん。

そのおばちゃんが助けてくれて。
そして、バイクに2ケツして、すっ飛ばして。

帰りがけ、2人で見に行った「ローマの休日」。
あぁ、8月31日だ。

弱いものいじめから助けるおばちゃん。

急に切り替わる物語。
そこは、恐らくおばちゃんの昔話が続き。
で、8月31日のその日、想像もできない出来事があって。
幹島君のお父さん。

繋がる物語。


やはり、別に何気ない日常を書いているわけでもないのに。
そんな気がする作品。
この物語たちが、ひとつひとつ繋がっていて。
みんな、導かれるように「ローマの休日」に向かっていく。

最後は、「ローマの休日」上映の物語。
そして、繋がる。

そして、この作品か別の作品の感想なぞ。

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2007.11.12

映画篇 感想1



金城さんの「映画篇」の感想です。

まず、最初のページをめくると。
ローマの休日上映会とうい、手書きのポスターがあって。
それが、、、
 場所:区民会館大ホール
 日時:8月31日(日)
となっていて。

あぁ、そういうことなんだなと思いつつ。
それは、次第にわかっていくことであったりして。

5篇ある物語。
1.太陽がいっぱい
2.ドラゴン怒りの鉄建
3.恋のためらい/フランキーとジョニー もしくは トゥルー・ロマンス
4.ペイルライダー
5.愛の泉

最初は、1,2篇の感想行きます。

1.太陽がいっぱい

デビュー小説の映画化が決まった作家の物語。
その撮影現場で出会った女性。
その共通の女性を知る、遠い記憶の幼馴染。

小学校での出会い、映画を熱く語った頃。
在日韓国人の友人同士。
中学で生まれた距離。
そして、彼はひとつ足を踏み外して。

大学の頃、彼は取り立て屋をやってて。
最後に連絡が来たときに誘われた「ローマの休日」。
そして、繋がる。
8月31日。

この二人は映画には行かなかったのだけれども。
そして、その後は明記されていないけれども。
それほどいい結末ではないのだろうけれども。

それでも、主人公の小説家は、小説家所以の小説の中で、彼を救い出しに行く。
そんな、ファンタジー。

2.ドラゴン怒りの鉄建

連れ合いが、2月のひどく寒い日に死んだ。
自殺。
家に引きこもり、電話の線を抜き、外界との繋がりを絶って。

そして、少し立ち直ったりして電話を繋げたとき、レンタルビデオショップから電話が。
何でも、何ヶ月も返していないビデオがあるという。
連れの借りたビデオ。

その店員が、薦めるビデオを見て。
そこに新しい恋が芽生えつつあって。
8月31日、「ローマの休日」の手書きのポスターを見つけて。

連れ合いの自殺の原因が。
闘う準備はできた。


なんだろう。
別に何気ない日常を書いているわけでもないのに。
そんな気がする作品。
この物語たちが、ひとつひとつ繋がっていて。
みんな、導かれるように「ローマの休日」に向かっていく。

心地よい。
そう、心地よい感じ。
そんな、とびっきりのエピソードがある訳ではないんだけど、、、といっても、それなりのエピソードで。
短い中に、珠玉の物語があります。

そして、この作品か別の作品の感想なぞ。

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2007.10.16

映画篇



お次は、、、。
金城一紀さんの「映画篇」です。

対話篇を以前に読みまして。
なかなか感動したわけですよ。
そして、今回は「映画篇」。

たあさんの「対話篇」感想

帯には、、、。

「現実よ、物語の力にひれ伏せ。」
「金城一紀の最高傑作」
「今すぐ映画が見たくなる。今すぐ誰かに読ませたくなる。
笑いと涙と感動が詰まった、完全無欠のエンターテインメント!」
「友情、正義、ロマンス、復習、
 そして、笑いと感動----。
 五つの物語の力が、あなたを救う。」

ほぼ、絶賛な分けですよ。
そして、前作もよかった。
そうすると、読むしかないわけです。

物語は5篇
1.太陽がいっぱい
2.ドラゴン怒りの鉄建
3.恋のためらい/フランキーとジョニー もしくは トゥルー・ロマンス
4.ペイルライダー
5.愛の泉

どれも、映画のタイトルっぽい感じで。
そして、表紙をめくると、、、。
手書きの「ローマの休日」のポスター。
オードリー・ヘップバーンが手書きで描かれているんです。

はてさて、そんな物語の果てはいかがなもので。

また、この作品か別の作品の感想なぞ。

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