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角田光代 「対岸の彼女」

2005.04.22

対岸の彼女 感想


cover

ようやく、角田さんの「対岸の彼女」の感想なぞ。

ふたつの物語を通して感じたこと。
帯や宣伝の文句に、立場の異なる女性がお互いを区別したり決裂したりといったことが書いてあります。
しかし、読み終わって感じたことは少し別のものでした。

まず、女性に限らず他の人に手を差し伸べてもらいたい人たちが多いということ。
「自ら動くこと」というのは、人にもよると思いますが結構難しいのです。
思いのままに生きていく、、、それは人が成長する過程にできる人とできない人がいる、もしくはできるようになる人とできるようにならない人がいる。
もちろん、人の助けを得ながら前へと進んで行くわけですが。
小夜子は、そんな殻を破るべく、成長していく。
言わば、女性の成長物語という側面があると思うわけです。

そして、ふたつの物語で、小夜子と葵がダブって見えること。
これは、「友達」もしくは「仲良し」という関係を築くことに対して、人は何を犠牲にし、相手を信じれるかという感じ。
うむ、ちょっと違うかな。
集団に上手くなじめない人が、もしくは他人の中に上手く入り込むことのできない人が、心を開く瞬間というか、、、それが子供の頃の幼い心なのか、大人になって少し痛んだ心なのか。
上手く表現できないのがまどろっこしいのですが。

子供は大人になると何でも出来ると思い、大人は自分の限界を知りつつより上を目指し。
そんなふたつの物語の共通性というか、相違性というかが垣間見える作品です。
「今のままでいいの?」っていう問いかけを受けました。

なるほど、直木賞を受賞するだけあって、魅力的な作品に仕上がっています。
人間関係に疲れた人は、読むと前向きな気持ちになれると思います。
対岸の彼女とは、あぁ、そういうことかと。

また、次の作品の読中記か感想を。

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2005.04.13

対岸の彼女 読中記2

そして、角田さんの「対岸の彼女」読中記の続きを。
2つの物語が交互に進行するこの作品ですが、そのうちのもうひとつをPickUp。

ふたつひとつめの女社長の子供の頃の物語。
引っ込み思案で、集団の仲間に加わることが苦手な中学生、葵が主人公。
不登校になり、高校入学と同時に横浜から親の実家のある田舎町にお引越し。
新たな学生生活が始まる。
女性の集団心理から、グループができて、陰湿ないじめが始まったり。
そんななか、友達となったナナコ。
そして、ナナコがいじめの対象に。

この2つの物語、ひとつめの小夜子とふたつめの葵が微妙にダブりながら進行していきます。
いじめってのは、集団心理というか、人より優位に立ちたいという人間のいやな部分だと思う。
今でこそ、社会問題化しているけれど、昔からいじめはあった。
いや、ずっといじめはあったんだよ。
いじめられるほうも悪いということも言われる。
そういう場合もあると思う。
でも、いじめるほうが、やっぱ悪いと思う。
難しい問題ですな。

果たして、葵とナナコの行く末は。。。。

また、読中記をそのうち。

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2005.04.12

対岸の彼女 読中記1

では、角田さんの「対岸の彼女」読中記なぞ。
2つの物語が交互に進行するこの作品ですが、そのうちのひとつをPickUp。

ひとつめは、ある主婦の物語。
引っ込み思案で、集団の仲間に加わることが苦手な主婦、小夜子さんが主人公。
幼い子供と公園に行くけれども、和に加われない。
そんな小夜子さんが、子供を保育園に預けて、仕事を始めることに。
仕事は、お掃除代行。
会社は、経営難で、旅行会社から家事代行業へ移行しようとしているらしい。
その会社の女社長は、小夜子と同い年で、しかも同じ大学の出身。

人の和に入っていけないという気持ち、分る。
今でこそ、そうでもないけれど、小さな頃人見知りをしていたのさ。
果たして、小夜子は変わっていくことができるのか。

ふたつめのお話と読中記をそのうち。

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2005.04.08

対岸の彼女

石田さんの池袋ウェストゲートパークⅤは読み終わりました。
感想は、また後ほど。

次はですね、角田光代さんの「対岸の彼女」を読み始めました。
この作品は第132回直木賞受賞作です。
芥川賞の阿部さんの作品を読んで、この直木賞の角田さんの作品を読む予定でしたが、石田さんの作品を先に行ったので。

この作品、帯にはこんなことが書いてあります。
 「大人になれば、自分で何かを選べるの?
  女の人を区別するのは女の人だ。
  既婚と未婚、働く女と梶をする女、子供のいる女といない女。
  立場が違うということは、ときに女同士を決裂させる。」

読み始めた感じ、女性の世界のお話だと。
帯にも書いてある違った境遇の2人の物語と、その一人が子供のころの物語が交互に流れていく展開。
女性の世界は、謎が謎を生むよくわからない世界ですが、その一端を垣間見る感じなのでしょうか。

では、そのうち読中記を。

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