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金城一紀 「対話篇」

2004.12.30

対話篇 ~3編目 花 感想


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年末を押し迫ってまいりました。
金城さんの「対話篇」、最後の作品「花」の感想を。

頭の中に時限爆弾を抱えた銀行勤めの主人公のお話です。
動脈瘤というものが頭の中にできて、手術を行う必要がある。
手術によって、「逆行健忘」という、過去の記憶を全て忘れてしまうという障害が残る可能性がある。
時限爆弾が爆発するのは、五秒後かもしれないし、五分後かもしれないし、五年後かもしれない。

そんな主人公が、会社を辞めて、鹿児島まで一般道で旅をするといういわく付きの車旅行に同行します。
同行するのは、離婚した奥さんとの思い出の旅をしたいという、謎の老弁護士。

死と記憶と思い出をテーマにした物語です。
この主人公の究極の状況と、老弁護士の切ない思い出を取り戻す旅行が、やさしいくて切ない結末を齎します。

この作品は、作品集の中で最初に映画になるだけあって、中編小説とは思えない、よい物語です。
何よりも、「死」を突きつけられた主人公の、心の動き方、感じ方に、「生」に対する力を感じます。

この作品集、「死」をテーマとしているものが多いのですが、読み終わったあとにやさしい気持ちになれる、そんな珠玉の作品集です。

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2004.12.27

対話篇 ~2編目 永遠の円環 感想


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そういうわけで、金城さんの「対話篇」の2編目「永遠の円環」の感想なぞ。
ってどういうわけ?

この作品は、いきなり癌で余命があと少しの男の子が出てきて、殺人を企てます。
死を目前にして、一番やりたいことが、もっとも憎むべき相手を殺すこと。

そんな主人公と、見舞いに来た友人との対話で話が進んでいきます。

死を前にして、残りの命を使って何がやりたいか。
自分が健康だと思っていて、死なんて遠い存在だと高をくくっている普通の人には、恐らく思いつかないことではないかと思います。

物語は、そんな中で在らぬ方向に進み、不思議な結末を迎えますが、この作品のテーマとなる円環とは何か。
あまり詳しく書くと、内容が分ってしまうのです。
少しだけ書くと、見舞いに来た友人が実は、、、ということになり、その友人が円環を実現し、主人公が、、、。
逆に分りづらくなったかもしれません。

人は、やりたいようにやりたいことができる境遇にいながら、いろいろな理由を付けてそれをやらず、もしくはやれず、後悔や悔恨を残しつつ人生を送っていくのだろうと思います。

この作品集は、身近な死というものが根底のテーマにあって、ひどく考えさせられます。

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2004.12.24

対話篇 ~1編目 恋愛小説 感想

また少し間が開きましたが、金城さんの「対話篇」1編目「恋愛小説」の感想なぞ。

この作品集は、表題のとおり、「対話」することで物語が進行していきます。
前に読んだ「GO」とは、全然雰囲気が違っている感じで、これもなかなかです。

さて、「恋愛小説」ですが、確かに恋愛に関する物語となっていますが、予想とは少し趣きが違っていました。
深く関わりあった人が、次々に命を落としていく、そんな友人との対話の物語です。

「運命」を信じますか?
人には、持って生まれた運命があり、どうしようもない人生の潮流に押し流されていく。
これは、いい意味でも、悪い意味でも。
そして、周りの人間をその潮流に巻き込みつつ。
そんなことを、読みながら考えました。

人が、生まれて死んでいく中で、さまざまな運命が犇めきあって、関わりあって、交錯して、お互いに影響を与えつつ新しい運命を生んでいく。
いや、もしかしたら、それも運命として、そもそも予定されていたことなのかもしれない。
我々は自分の考えで生きているのか、むしろ何か大いなる力により生かされているのか・・・

何だか難しくなってきたので、また次の作品の感想なぞ。

あぁ、そういえば、Merry X'mas!! 
PAN!( ^-^)∠※.。・:*:・゜`☆、。・:*:・゜`★


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2004.12.19

対話篇

雫井さんの「犯人に告ぐ」、読み終わりました。
結構劇的な幕切れが待っていました。
感想は、後ほど。

で、金城一紀さんの「対話篇」を読み始めました。

この作品は、。「恋愛小説」「永遠の円環」「花」の3編からなる中編小説のようですが、そのうち「花」は既に映画化されてビデオやDVDも出ているようで、「恋愛小説」は劇場公開決定だそうです。
映画化されているということは、なかなか良い作品なんだと、勝手に想像したり。

金城さんの作品は、直木賞をとった「GO」しか読んだことが無いのですが、また違った感じだとか。
本の帯にも、「珠玉の作品集続々映画化」などと書かれていて、少しそそります。

では、感想をそのうち。

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