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奥田英朗 「マドンナ」

2004.11.11

マドンナ ~5編目 パティオ~


cover

最終話、5編目の「パティオ」行っときます。

今回は、「パティオ」という、オフィスビルの中庭を運営する課長さんの話。
パティオを作ってショッピングモールとオフィス街を併せ持つ街を作り上げようとしたんだけど、閑古鳥が鳴いてるっていることです。
なので、人集めのためにイベントとか、バザーとかを企画していきます。

そんな時、パティオにサングラスを掛けたダンディーなおじいさん(文中ではおひょいさんというあだ名)が本を読みに来ていて、おじいさんの憩いの場所をなくしてしまっていいのだろうかという葛藤があって。

この課長さん、実は最近母を亡くし、田舎に父がいるんだけど、その父とおひょいさんがダブってきます。

親も年を取るし、弱っても来るでしょう。
そんな父親とおひょいさんがダブってしまうと、この課長さんも思い入れが出てきたりして。

そのとき課長さんは・・・(;゜ロ゜)

親というものは、いつまでもいるなんて思っているし、家を出ても実家になかなか帰らなかったり。
孝行したいときは親はなし、なんていうこともいいますので。
出来るときに親孝行はしておこうなどと感慨にふけったりしてみます。
そういうことは、やはり大事だなと。

この作品集、なかなかお薦めものです。
重い本に読みつかれたとき、箸休め的に読んでみて、でもなかなか楽しませてくれる、、、そんな作品です。

では、次の作品の感想なぞ。

2004.11.10

マドンナ ~4編目 ボス~

段々面白くなってきたところで、4編目の「ボス」感想いっときます。

前任の部長の異動が決まって、「俺の番?」って思っていたら、他部署の抜擢で女性の部長がやってきた、、、っていう課長さんのお話。

この部長さん、禁煙にするし、接待ゴルフを禁止するし、歓迎会はランチだし、社内旅行は中止するし、歯向かっても交わすし、おまけに接待を家族同伴のオペラ鑑賞にするし、ノー残業デー何かを作ってしまう。
海外勤務が長く、旦那も外人という、旧来の課長さんから見ると目の上のタンコブですわ。
そつなく、スマートに、嫌味もなく、それでいて美人で、理路整然と改革に取り組んでいく。
まさに、スーパーウーマン。

住み慣れた我が家のような、そんな自分の部署を、ガンガン変えられていくというのは、会社にとってはいいのでしょうが、居心地が悪かったり、やり辛かったり、いやもうきっと大変ですわ。

で、この課長さんの取った行動とは!(;゜ロ゜)あっ、なにっ、えっ!!

なかなか面白い。
このシリーズ、比較的、なんだか身近に感じてきます。
課長さんが大体主人公ですが、その周りで起きる事柄や、たとえ話、成り行きなど、現実の世界でおきてもおかしくなさそなシチュエーションがふんだんで。

いやなに、うちの会社の部署ではそんなことないのですよ。

ではまた、次の作品の感想なぞ。
ってか、次の作品は最後のようで。

2004.11.09

マドンナ ~3編目 総務は女房~

この作品集、比較的地味ながら、軽く読めるし、小気味良く話が進んでいくし、結構面白目です。
奥田さんの「マドンナ」、3編目、総務は女房の感想を。

今回の物語は、将来を約束された営業第一線で活躍中の44歳の主人公が、総務課長になるお話です。
なんでも、この会社では次の局長候補が、骨休めや他部署の経験を得るという名目で、最前線の舞台から裏方の総務の課長を歴任するということだそうで。

そんな中、この課長さんってば総務という古き良き時代の名残のある総務部の馴れ合いや、出入りの業者の接待やお中元と称される金銭授受を嫌い、大改革に乗りでてしまいます。

そうすると、馴れ合いにすっかりなれたいろいろな人たちが・・・
そのとき課長さんは!(;゜ロ゜)

もう、何度も書きましたが、「そのとき課長さんは!(;゜ロ゜)」という作品集のようです。

世の中、馴れ合いや慣習という名目で、会社と会社、人と人との悪くいえば裏金や賄賂で繋がっている世界があるんだと思います。
政治の世界もそう。
会社の中でもそう。
で、そんな中に自分が入り込んでしまったら、というか、そういうものが当たり前の世界では、自分も同じようなことをするんだろうなぁと思います。

いいとか、悪いとか、そういうことが分らなくなってゆく世界、あるんだと思う。
やはり、誰かがいいとか悪いとか言って直していくことが、やっぱ必要なんだとも思う。
いろいろな利害が絡んでいくんだと思う。

非常に日本的な、難しい世界ですね。
「総務と女房は敵に回すな」、そんなタイトルでした。

ではまた次の作品の感想なぞ。

2004.11.06

マドンナ ~2編目 ダンス~

では、奥田さんの「マドンナ」、2編目「ダンス」の感想なぞ。

「大学へは行かない。ダンサーになる------。」
そう突然息子がいいだしたという、46歳の課長さんのお話。

この課長さん、どちらかというと一般的なサラリーマンで、ことを荒立てたり、他人と異なることをやったり、道を外れたりしない、そんな人です。
世の中には多くいるであろう、典型的なサラリーマン。

そんななか、息子は突然世の道を外れたようなことをいうわ、同期の隣の課の課長さんは、部長の方針に従わず、わが道をいくわ、嫁も息子を応援しだすわと、周りの状況がだんだんと普通が普通でないというか、普通をバカにしてるというか、そんな感じです。

そのとき課長さんは!(;゜ロ゜)

俺もサラリーマンですが、地味に、周りと協調し、上司に媚を売り、部下に愛想笑いをするような、、、そういうサラリーマンにはなれそうもありません。(^^;
波風を立てないのがいいのか、一匹狼的に生きていくのがいいのか。
何がいいというのか。

この作品、昔あった映画の「バカヤロー」の様相を呈してきましたが、世の中、結構合っているような、間違っているような。
要は、自分が正しいと思う道をゆくのがよいです。
ゆきたくても、ゆけないことなんかもあったり、なかったりしますが。
まぁ、所詮サラリーマンですし。

では、また次の作品の感想なぞ。

2004.11.03

マドンナ ~1編目 マドンナ~

なんだか、奥田さんはこのくらいの中編がとても合ってる気がします。
でも、このくらいの中編しか読んだこと無いんですけどね。

では、1編目、表題作のマドンナの感想なぞ。

この作品は、42歳の課長さんの所に、配転で25歳の女の子が来るところから話が始まります。
なんだか、空中ブランコに繋がるところがあるような話ですが、課長さん、女の子にはまって行きます。
妄想激しく、ふとしたことで嫉妬してみたり、部下と取り合ってみたり。

課長さんには妻子もいて、妻にはうすうす気づかれたりします。

「おじさんがんばれ!」って感じです。

やはり、短めの作品は、多くを語るとネタバレになってしまうので、この辺で。
さて、課長さんの恋の結末は(;゜ロ゜)

では、次は2編目の感想なぞ。

2004.11.01

マドンナ

「そのときは彼によろしく」読み終わりました。
ほう、そうか、そうか、、、という結末で、納得。
感想は勿体付けて、最後の方を少し読み直してから書こうかなと。

で、次は奥田英朗さんの「マドンナ」行きます。
この作品、随分前に買っていたのですが、いろいろと読むべき本が横入りしてきたので。
そろそろ行っておきます。

奥田さんの作品は、「イン・ザ・プール」「空中ブランコ」の伊良部医師シリーズしか読んだこと無いので、他の作品はどんなものかと。
これ、中編のようです。

では、またそのうち感想なぞ。

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