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白石一文 「すぐそばの彼方」

2004.09.08

すぐそばの彼方 感想


cover

もう何回か読中記を書こうと思っていましたが、最後は止まらず読み終わりました。
作品の感想を。

この作品は、代議士を父に持つ次男坊の再生の物語でした。
読中記にも書きましたが、4年前の事件で補されて金の自由もきかず、精神的にも参っており、別居中の妻子がいるのにもかかわらず不倫をしているという、なんだか危なっかしい感じのスタートでした。

そんな中、政治にまつわる様々な事件が起こり、「政治ゲーム」が始まり、段々と本人も精気を取り戻しつつ、父親の代議士の総裁選へと話は流れていきます。
総裁選は、様々な駆け引き、金銭授受、裏切り、騙しあい、裏工作など、政治の裏側を垣間見るストーリー展開の中、あっという結末を。

そして主人公である次男坊は、補された原因となる事件に向き合い、そのときに愛した女性の思いに引きずられ、政治と恋愛が複雑に絡み合う中クライマックスに向かっていきます。

読み終わって、「ふう」とため息が出るほどこんがらがった世界がありつつも、読み進めるに従ってページをめくらずにはいられない、そんな感じでした。

政治に対して、汚い金や、自己主義的な政策など、結構いい印象が無い今日この頃ですが、この本を読んでみて、それでも政治家というものは、日本を考え、変えていこうとしているのだと、そう思いました。
まぁ、実際はいろいろな人がいると思いますが。
これだけ世の中が政治不信、政治に無関心な流れが出来ている中で、それでも政治家を志し、政治家として何かを成し遂げようとする人がいるということ。
お金の話や、政策の話は置いておいて、っていうか置いておかなくても、選挙にも行かないそこいらの人たちに比べると、よっぽどましなのではないかと。
外野からブーブー文句を言っているだけの人間より、その世界に飛び込み、何かをやろうと選挙戦を戦うひとたちの方が。

なんだか、物語に感化され、一時感情的になっているのかもしれませんが。
政治の世界に少し触れた気がします。

「すぐそばの彼方」、、、ずっしりくる言葉です。

では、また次の作品を。

2004.09.05

すぐそばの彼方 読中記2

ここいらで、読中記を。

「政治ゲーム」
そんな言葉が使われているなんて知りませんでしたが、政治の裏の世界では現実に行われているようです。

この物語、結構複雑で、登場人物も多く、難しい。
唯一、主人公である、元作家であり政治家の次男の恋愛話が始まると、ようやくこんがらがった話がほどけたような印象を醸し出します。

政治で権力を持つためには、周りの人間を味方につけ、自分の地位を築き上げる必要があり、周りを動かし、自分の力を誇示するためには金が必要で、金を得るために密約を交わす。
そうして、「政治ゲーム」がゲームたる娯楽性を超えて人生を掛けたゲームになっていく、そんな物語がストーリーの中に散りばめられています。

なるほど、そういう仕組みなのかと、妙に納得してしまう自分がいて、では政治とは誰のためにあるのだろうという素朴な疑問がふつふつと沸いてきます。

権力争い、駆け引き、密談、そして裏切り、小説の世界ですが、複雑に絡み合った世界を垣間見るようで結構はまっていくところがあります。
さすが白石さんの作品だと。

では、また読中記を何回か。

2004.09.02

すぐそばの彼方 読中記1

最近、あまり電車で遠出がないので、本を読むのがなかなか進まないですよ。
あと、政治ものというのはかるぅ~く読み流すことが難しい。

言い訳じみてきましたが、読中記を何回か書いたりしようかと。

白石さんの作品というのは、結構不倫が良く出てくるような気がします。
まぁ、今回は不倫というか、別宅に住まわしている元ホステスの女性がいるです。
それも、大体相手は人目を引く美人ですね。

話が少しそれましたが、読中記を少し。

この作品、まだ読み始めの段階ですが、結構政治の奥深く、汚いところも書いていて、なるほど本格的な政治小説だと。
主人公は、大物政治家の次男なのですが、父親の秘書もやっています。
なんでも、4年前に事務所の資金を使い込んだらしく、それから精神病に苛まれ、ようやく立ち直ってきはじめたところから物語が始まります。

読み始めての感想は、政治家というものは誰もが汚い金を積み重ねて勢力を大きくしていくということを薄々知っていると思いますが、文章として書かれると、そういうからくりだったのかと感心する一方、やっぱそうなのねという納得させられます。
政治家で最近告発されている人は結構いますが、恐らく、みんなやってることをやっていて、誰かに陥れられたか、やり方が不器用だったか、要は路上駐車をみんなするけど、運悪くつかまってしまったような、そんな世界だと思います。

このご時世、構造改革ということが叫ばれていますが、政治家とお金の汚い世界を変えてくれなければ、やっぱだめですね、結構大勢が思っていると思うけど。
なんでこんな政治になってしまったのか、、、なんかやだ。

ではまた、何回か読中記を。

2004.08.31

すぐそばの彼方

「すぐそばの彼方」読み始めました。
久々、白石一文さんの作品です。

この作品、政治が舞台です。
俺としては、初の政治ものです。
帯の「政治の実態をここまでリアルに、恋愛の本質をここまで克明に描ききった小説が未だかつてあっただろうか?」という触れ込みと、今まで読んだ白石さんの作品の印象から、読まずにはいられませんでした。

政治と恋愛、どんな展開になることやら。
また、そのうち感想なぞ。

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