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2006.03.22

魔王 感想まとめ


cover

伊坂さんの「魔王」、伊坂さんの作品だけにまとめを。

この作品は、2編の作品から成り立っています。
「魔王」「呼吸」

そして、ある兄弟の物語。
兄の物語「魔王」は、荒々しく敵対心的な、向かっていく感じ。
弟の物語「呼吸」は、落ち着いた、静かな中に野心がある感じ。

ここで、勝手な解釈を展開します。

この魔王とは、何か。
この二人の兄弟が世の中を制覇しようと目論む何者カの力によって超能力を与えられ、そしてこの二人が正に魔王となるのです。
時代の流れの中、ファシズム的な政治家「犬養」が登場し、そして兄貴が戦いを挑む。
それは、魔王として、世の中を取り込もうとする力に対して、直接的に歯向かっていく。
そして、兄は敗れるのです。
この戦いは弟がその遺志を受け継ぎ、再び戦いを挑むのですが。
そこには直接的な戦いではなく、間接的というか、裏技的な戦い方で。

この物語には、静と動があり、、、順番的には動と静があり、そこに潜むファシズムに対して戦う魔王の姿があるわけです。
そして、魔王はシューベルトであったり、ドゥーチェのマスターであったり、この兄弟のほかにもたくさんいて。
もしかしたら、犬養も魔王であり。
そこに死神が加わり、死神さえ魔王であったり。

結局、何が正しいのか、間違っているのかなんていうものは分らないのですが、そこにあるSF的な、超能力的なものが、世の中を動かすというか。
宮沢賢治の作品が、実は相当なファシズムを表現していたりすることであったり。

何か、いろいろ深いですね、この作品。
っていうか、勝手な解釈で申し訳ありませんが。
伊坂さんの作品としては、メッセージ色が強いと言うか、今までと雰囲気が違う感じで。

なかなかこういう伊坂さんもよいです。

では、また次の作品の感想なぞ。

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